映画「コンクリート」の元ネタとなった【女子高生コンクリート詰め殺人事件】

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【女子高生コンクリート詰め殺人事件】は、1988年(昭和63年)11月から1989年(昭和64年)1月の間に発生した猥褻略取誘拐・監禁・強姦・暴行・殺人・死体遺棄事件で40日間にわたって足立区綾瀬で監禁されて暴行・強姦を受け続け、死亡。遺体をコンクリート詰めにされて東京湾埋立地に捨てられた。犯罪史上類をみない残虐な事件は、「少年法」改正への契機となった。

 

事件が発生したのは、昭和天皇の容態悪化が連日報じられていた、1988(昭和63)年11月のこと。しかし発覚したのは、平成の時代に移って3カ月もたってからだった。別件の婦女暴行やひったくりの容疑で逮捕されていた少年二人の余罪について、警察官が練馬少年鑑別所を訪れ、取り調べたことが発端だったという。

 

当時、綾瀬署管内で未解決の強盗殺人事件があった。同じ昭和63年11月に、36歳の女性と7歳の長男が自宅マンションで殺され、現金が奪われたのだ。捜査員が、当時18歳少年の一人にカマをかけて尋問したところ少年は勘違いして別の事件であったコンクリート詰め殺人事件の事を言ってしまい、捜査官はその事件を初めて知り別の17歳の少年から供述を得ることになる。

 

二人の供述通りに3月29日、江東区若洲の埋め立て地に放置されたドラム缶の中から、遺体が見つかった。激しい損傷のために確認作業は難航したが、前年11月末から行方不明になっていた、埼玉県三郷市に住む17歳の女子高校生であることがわかった。綾瀬警察署と警視庁少年二課は、少年2人を殺人・死体遺棄容疑で逮捕。彼らの供述から、おぞましい犯行の全貌が明らかになり、さらに16歳と17歳の少年二人が逮捕される。遺体として発見された少女の姿は肉親ですら我が子と識別出来ない程、酷い状態で見つかったのだ。遺体は人間をそのまま缶詰にしてしまったような状態まで腐乱が進んでいたが、殴る蹴るのリンチを全身に受けたため、皮膚の色はどこもかしくも真っ黒だったという。

 

事件の発生状況について

少女が拉致されたのは、1988年11月25日夜8時半ごろ。その1カ月半ほど前から、通学していた高校がある八潮市内のプラスチック成型工場でアルバイトを始め、いつも、学校を終えると、そのまま工場に直行していたという。
タイムカードによれば、この日は、3時56分に出勤して、工場を出たのが8時19分だった。

そのあと、自転車で約30分のところにある、三郷市内の自宅に向かうのだが、10分ほど走ったところで、女性を物色していた少年2人の猿芝居に不運にもひっかかってしまう。

まず、悪玉役の少年が現われ、自転車に乗っていた彼女をいきなり蹴り倒し、あれこれからむわけです。そこに、こんどは、被害者を助ける正義の味方役の少年がバイクで現われる。彼女は、味方役の少年の言うままにバイクの後ろに乗ってしまう。

 

味方役の少年は「いま蹴飛ばしたヤツは、頭がおかしいんだ。危ないから送ってやる」と少女にそう言って信用させ近くの倉庫に連れ込むや豹変する。

 

「実は俺も仲間で、お前を狙っているヤクザだ。俺は幹部だから、言うことを聞けば命だけは助けてやる。声を上げたら殺すぞ」そう脅迫して、ホテルへ連れ込んで強姦。その後、東京・足立区綾瀬にある悪玉役の自宅へ少女を連れて行く。埼玉県三郷市と綾瀬は、川を挟んで隣り町だ。

1階に両親が住み、2階の六畳の和室が兄の部屋、隣の六畳の洋間が弟の部屋になっているが、少女はその日から約40日にわたって、弟の部屋に監禁されてしまうのである。

この家の2階は、非行少年たちの溜たまり場だった。彼らは玄関を通らず、昼でも夜でも電柱を伝ってベランダから部屋に出入りした。逮捕されたのは4人だけだが、凌辱に加わった少年は10人以上いたことが分かっている。

 

少女は、何度も脱出を試みる。一度は外へ出ようとして連れ戻され、この家の電話からの110番通報は途中で見つかって切られてしまう。それをきっかけに、凄惨せいさんなリンチが始まった。少女の家族からは捜索願いが出されていたが、少年は自宅へ電話をかけさせ、「もうすぐ帰る」と言わせてもいる。

 

少年の家には、1階にしかトイレがない。少女は自力で歩けなくなるまでは、階段を上り下りしてトイレを使っていた。少年の両親は、何度も少女を目撃している。しかし息子の家庭内暴力を恐れるあまり、積極的なかかわりを避けた。母親は少女に「早く帰りなさい」と声をかける程度。父親に至っては、「ガールフレンドか。俺にも紹介しろよ」と、息子にへつらったというから呆あきれるばかりだ。

 

ライターのオイルに火をつけてあぶられた少女の身体は化膿し、栄養失調と暴行によって立ち上がる体力を失くしたせいで、部屋で失禁してしまう。少年たちは、次第に厄介な存在と考えるようになった。このまま解放するわけにはいかない、という程度の思考力は彼らにもある。この頃から、遺体の処理方法を相談し始めている。

 

少女が亡くなったのは、年が明けて1月4日。最後の暴行のきっかけは、少年が徹夜マージャンで10万円負けてイライラしたことだ。サウナに出かけた少年たちが夜になって帰宅すると、少女が動かなくなっている。遺体の処理は、計画通りに実行された。

 

少年達は遺体をドラム缶に詰めてセメントを流し入れて、コンクリート詰めにしたドラム缶に黒いごみ袋をかぶせ、ガムテープで密閉するほど入念に遺体を隠しました。その後ドラム缶は東京湾の埋め立て地へと遺棄しました。 当時埋立地には不法投棄も多く、ドラム缶が1つ増えたところで誰も気づくことはありませんでした。

 

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あまりにも凄惨で残忍なこの事件を起こしたのは、未成年たちでした。監禁に大人たちが気づかなかったことも含め、世間を大きく驚かせました。 この事件では被害者の実名、不当な言いがかりのような記事が報道されることもありました。被害者遺族のプライバシーは侵害されていたにもかかわらず、加害者の実名報道はありませんでした。事件の残酷さだけでなく、メディアの報道のあり方も問題になった事件です。

この様な事件が起こらない事を切に願うばかりです。

 

  この映画内でも酷い暴力シーンが何箇所か出てきます。これはまだ作品内の事なので作り物と分かっていますが、実際にこれ以上の事が行われていたって考えると何とも言えない気持ちになります。ですので、この映画を見る際はそれなりの覚悟を持って御覧ください。私が実際に観た感想は、ただただ胸糞悪さしか残らない映画だということだけです。

 

 

 

 

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